
こんにちは、あまがみです!
いつも、あまがみブログをご覧いただきありがとうございます!
ゴルフクラブを選ぶとき、「クラブスペック」を見て性能を判断する場合が多いですよね?でも、実際クラブスペックの意味ってよく分からない!ってゴルファーも多いと思います。
そこでクラブスペックを少しでも理解できるように、まとめてみようと思います。クラブスペックの項目はたくさんありますので、項目ごとにシリーズ化していきます。
今日は重心深度について解説していきます!
重心深度とは
重心深度とは、重心の深さであり、重心位置からフェースまでの距離を言います。 下の図を見てもらえれば解りやすいと思います。

重心深度の特徴
深重心ヘッド→深重心になると慣性モーメントが大きく、更にミスヒットに強く、そして球が掴まります。 インパクト時にヘッドが上を向きやすくなるので球が上がりやすくなります。 ただし、バックスピンは多くなりやすくなります。
浅重心ヘッド→ 浅重心になるほどインパクトゾーンでギア効果が働き、ヘッドがアッパーに動きづらくなりますので打ち出し角度が低くなります。また重心位置が低くなるため、低スピンのボールが打ちやすくなり、ラフ からフライヤーを打ったような弾道になりやすいです。 慣性モーメントが小さくなるので、ミスショットにはシビアになります。

慣性モーメントとは直進性を強制する数値で数値が大きいほどミスショットでも直進性が損なわれないということになります。
重心深度の他スペックへの関連性

重心深度は以下の2つの数値の関係性が高いのです。
まず1点目は前回説明した「慣性モーメント」です。あくまでもドライバーの平均ですが 重心深度が34.5mmのクラブの慣性モーメントは4100g・cm2 重心深度が40.0mmのクラブの慣性モーメントは4500g・cm2
ミスヒットの寛容度合を示す値である慣性モーメントが 400g・cm2 の差がでています。重心深 度が5.5mm変わることで約10%ほどミスヒットの許容範囲が増すことになります。

最近は特にドライバーの慣性モーメントが話題になっています!
PINGのG410が代表的な例ですね♪
重心深度が深い=ミスヒットの許容範囲が広いということになります。 なのでドライバーなどは重心深度が深いクラブのほうが簡単で良いと言われています。
2点目は「重心角」です。

重心深度が35.0mmのクラブの重心角は約21° 重心深度が40.0mmのクラブの重心角は約25° です。
球の掴まりやすさを示す値である重心角に4°の差があります。

重心角が4°違うとまったく掴まり具合が変わってきます!
最近のクラブはドライバー一つのシリーズで数種類のモデルが出ることが多いですが、
これは重心深度などの重心位置の違いでラインナップされているものが多いです。
PINGのG410シリーズのPLUS(深重心)、SFTEC(ドロー設計)、LSTEC(浅重心)等の違いですね。
だから目的別やヘッドスピード別でクラブを使いわけることが望ましいと思うよ。
ヘッドスピードが平均的で、安定した飛びを実現させるには 深重心ヘッド ヘッドスピードが速く、一発の飛びを実現させるには 浅重心ヘッド
では次に重心深度の今昔をデータで見てみましょう。
2000年前後のドライバーの重心深度の平均は 31.2mm 近年のドライバーの重心深度の平均は 37.8mm となっています。
約20年で7mmほど深くなっています。昔よりも安定した弾道で飛ばしやすくなっています。

昔と比べてヘッドも大きくシャロー設計になっているので
重心深度が深く出来るようになっているんです!
ここは重心高やロフト角に影響する部分ではありますね。
👇重心高の説明はコチラ

👇ロフト角の説明はコチラ

重心深度は様々な効果に影響する、非常に重要なスペックですので、リアル店舗で試打して、違いを体感してクラブ選びをしていきましょう。
コメント